「奥日光フリーパスの旅 2/3 (明智平展望台~半月山展望台)」
[2014/10/29]
平日なのに激混み状態の中、私は東京から東武線に乗って奥日光の明智平までやってきた。
30分待ちで無事ロープウェイに乗り、明智平の展望台で絶景を堪能した後は登山道へ。
今度は尾根伝いに、道中にある数ヶ所の展望台を辿っていく。
登山の行程
「明智平展望台→細尾峠分岐→茶ノ木平分岐→狸山→半月山→半月山展望台→狸窪→中禅寺温泉バス停」
今日の登山(というよりハイキング?)の目指すところは、半月山頂上のすぐ先にある半月山展望台だ。
明智平から尾根伝いに山道を進み、半月山展望台から先は山を下って中禅寺湖畔を歩いていく。
中禅寺湖畔まで行けばバスも走ってるから、終盤体力が持たなければ楽をすることも可能だ。
手持ちの登山ガイドによると、今回の尾根ルートの標高断面図はこのようになっている。
標高1300~1800mの尾根の上を歩いていき、終盤には日光有数の絶景ポイントが待っている。
上りと下りを繰り返しながら進むため、少々きつい行程になりそうな気がするが、頑張って行こう。
登山道 [明智平展望台~半月山展望台]
今日は風が強い。
ボーッとしてると帽子が吹っ飛びそうで、やや不安だが登山の仕度を始める。
やがて登山用の重装備に切り替えると、周りの観光客とは浮いて見えるような気がした。
準備運動を済ますと展望台を後にし、ロープウェイ乗り場の横から続いている登山道へ入る。
登山道に入ってさっそく、道は急な上りが続く。
上りきって一旦ホッとしたと思ったら、今度は下りに転じ、またすぐ上りへと変わる。
尾根伝いに進んでいるのだから、これは当たり前かもしれない。
そして、思った以上にキツい……。
道の右手にしばらく雄大な男体山を見渡しながら進む。
実は本来の予定では半月山でなく男体山に登ろうと思っていたのだが、既に閉山してたので計画を変更し、近くの半月山展望台に行ってみようと思った次第である。
さっきの激混みの喧騒はどこへやら……、人気は全くもってない。
対向から来る登山者も30分に一度くらいの割合である。
ギャップが激しすぎる。
細尾峠分岐を通過し、茶ノ木平分岐辺りのところで少し道に迷ってしまう。
「ここは何処じゃ~」と思っていると、何やら夢に出てきそうな風景が現れた。
木々が整備された場所のようだが、こんなところに一人いると何だか奇妙だ。
結局、周囲の道標と持参の地図ですぐ難は逃れた!恐れず先へ進んでいこう。
茶ノ木平付近を過ぎて少し先のところで、名もなき展望台を発見する。
辺りは人っ子一人いない。こんなところにも展望台があるとは思わなかった。
さっきは離れていた中禅寺湖が少しずつだが近づいてきた。
ここの展望台の真下にはスカイラインが通っている。
穴場といえる展望台を出発してすぐのところで、道は一旦車道を跨ぐ。
その車道との交差地点にはバス停があった。
車道を跨ぎ、再び登山道へ突入。
ここからは狸山の頂上向けて道を上っていく。
狸山頂上は展望ゼロのため、素通り。頂上を通過したら山を下りて進む。
左手には日光の山々が連なっている。
見渡すところ何処までも山であり、日光は想像以上に山深い場所なんだと実感する。
中禅寺湖展望台
狸山を下ったところで再び車道に出ると、そこもまた展望台になっている。
ここは車道と直結しているので、休憩がてらに車を停めて景色を眺めることが可能だ。
いよいよ中禅寺湖も間近に迫ってきた。
半月山展望台まではあと少しの道のりだ。
しかし、ここからが一番キツいのである。
中禅寺湖展望台を出発し半月山への上りに差し掛かると、道は容赦ない急登へと変わる。
ここが一番辛い場所らしく、ゼエゼエ悶えながらも何とか上りきる。
すると半月山の頂上に差し掛かるが、狸山と同じく展望ゼロなので素通り。
頂上を通り抜けると道は下りに転じ、少し楽になる。
やがて頂上からまもなくして、今回一番のお目当てである半月山展望台へ到達した。
半月山展望台
半月山展望台は有名な景勝地であり、反対側から車で容易に上って来られる場所である。
既に先客がいるが、私のように尾根を伝ってきた人はいないようだ。
ここでは、ほぼ360度の大パロラマを一望することが出来る。
キターーーーーーッ!(そして疲れたーーーっ!)
本日一番のお目当てである大絶景!これが見たかったのよ。
正面に男体山、右手前に八丁出島、左奥には戦場ヶ原が見える。
今回の尾根ルートでは、明智平展望台から半月山展望台を経由することで奥日光の名物を片っ端から眺めてきた。
「中禅寺湖」「男体山」「華厳の滝」「戦場ヶ原」「八丁出島」「日光白根山」など、日本有数の景勝地が次々と現れる様は圧巻の一言である。
絶景の北側に対し、南側の景色はこんな感じで山々が延々と連なっている。
実は、この山々のすぐ向こうにはわたらせ渓谷鉄道の終着駅(間藤)がある。
間藤からは1日4本日光駅へ向かうバスが出てるから、わたらせ渓谷鉄道経由で日光へ来ることも可能だ。
地味に、やってみたいルートだな………!
展望台で絶景を堪能した後は、山を下り中禅寺湖畔を進んでいくことになる。
早くも日が暮れそうなので、名残惜しいがキリのいいところで半月山展望台を出発した。