松本城観光~帰路へ

「長野途中下車旅 2日目 (松本~小淵沢~甲府~高尾)」

[2014/9/9]


順調な長野鈍行旅も、あと残りは帰路を辿るだけだ。
松本から中央本線で東京へ向かうのだが、その前に松本城を見学する時間を今回は設けた。
松本城は駅から徒歩10分のところにあり、駅前からのアクセスは良好である。


松本駅前

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松本駅周辺は繁華街になっており色々な店が立ち並んでいる。
まずは駅を出て、案内看板に従い道を北東へ進む。

しばらくすると松本城の入口に辿り着いた。


松本城

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国宝「松本城」は、遥か昔の戦国時代に建造された建物だ。
創建当時から現存する本物の城で、今まで見てきた城とは違う風格がある。
往時から残る重厚な姿は眺めているだけで悠久の歴史を感じる。素晴らしい。

松本城は内部も見学できるので、さっそく中に入ってみよう。
門前で入場券を買い靴を脱いで内部へ!


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天守閣へ行くには6階分の階段を上らなければならない。
城の中は急な階段が多く、ところによっては渋滞も発生している。
内部のつくりが戦国時代そのまんまなので、色々発見があって面白い。


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各階層では当時の武器や鎧など様々なものが展示されていた。
特に火縄銃や大砲は、他ではなかなか見られない貴重なものだという。


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急な階段を上り続け、一番の見所である天守閣に到着。
じっくりと見学したいが、上ってきた見学客の休憩所と化しており人で溢れかえっている。

天守閣からの眺めは思ったより高く、市街が一望できアルプスの山々も鮮明に見えた。


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混雑する天守閣を早めに去り、再び階段を下りていく。
途中階段を踏み外してしまった人がいて、近くで悲鳴が上がった。

上るより下る方が恐い。コケたらマジでたまらないので慎重に下りる必要がある。


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見学を終え充実した気分に浸っていると、すぐに列車の時間が来てしまった。
名残惜しいが、これから鈍行で延々と帰路だ。
東京に帰ろう!



元来た道で松本駅へ戻り、駅前の蕎麦屋で腹を満たした。
ここ松本からは鈍行を3本乗り継いで行くことになるが、接続は至ってスムーズ。
ちなみに、その3本のうち2本は「山スカ」だ。
往復ともに山スカ運用に合わせてあるのが、今回の旅の肝だったりする。

まずは、中央本線に直通する普通列車に乗って小淵沢まで行こう。


中央本線 [松本~小淵沢]

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ホームに降り立つ寸前“チラッ”とステンレスの輝きが見えたときの絶望感。
停まっていたのは、やっぱり今年房総から転勤してきた211系だった。
こいつは高崎を追い出され、房総で安泰と思ったら再び追い出されて長野まで来たやつだ。
じきに他の線区からも転属してきて、中央本線の115系は今後撤退してしまうだろう。

座席はもちろん通勤電車下がりのオールロングシート。
車内はほどなく満席となり、小淵沢行きは定刻通り発車した。


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松本から二時間強で、列車は小淵沢に到着。
次乗る塩山行きに乗り換えるため、向かい側のホームに移動する。


中央本線 [小淵沢~甲府]

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ここからは「山スカ」だ。17時10分発の塩山行きに乗り込む。
車内は学生で埋まり、ドア脇のこじんまりとしたロングシートに座った。
この列車は塩山まで行くが、次乗る列車は甲府始発のため途中の甲府で降りた方が効率が良い。


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日が少しずつ暮れ始めた。列車は順調に進む。
目の前の男子学生と女子学生が楽しそうに話している。
途中駅で男子が降りると、女子が窓を眺めながら黄昏れていた。


中央本線 [甲府~高尾]

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17時48分、塩山行き列車は甲府に到着した。
次乗る列車は甲府始発なのでここで一旦下車する。
あとは20分後に出る高尾行きに乗れば、今回の長野鈍行旅は無事終了となる。

ホームでしばらく待っていると、再び山スカがやってきたので乗り込んだ。


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車内は空いており、端っこのクロスシートにゆったりと座る。
日が暮れかける頃に列車は動き出し、終点の高尾目指して進んでいく。
大月を通る頃には真っ暗になった。


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19時38分、列車は定刻通り終点高尾に到着した。
スカ色電車に別れを告げ、対向に停まっているオレンジ色の快速電車に乗り換える。
西国分寺で武蔵野線に乗り換え西東京を出て、自宅最寄りまで向かい帰路に着いた。

山スカに始まり、鉄道最高地点、善光寺、姨捨、松本城を経て、再び山スカで締めとなった。
天気は途中で回復したし、一泊二日ながら手ごたえのある旅ができたと思う。

(完結)

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