東海道本線を行く

「雪辱の鈍行旅 1/3 (東京~京都~大阪~姫路)」

[2012/9/8]


1年半前、初18切符旅で失敗を喫した自分はリベンジの計画を立てた。

それで、今回2回目となる18切符の旅。
時刻表も持たずに家を飛び出してしまった前回と比べ、今回は準備万端だ。
時刻表に色々書き殴って乗車する列車を絞り、途中下車駅や宿を全て決めた。
あとは時間に合わせて列車を乗り継いでいけば旅は成功するはずである。

今回の旅の最終目的地は宮島の厳島神社とした。
二泊三日で、東京から東海道・山陽本線を一直線に辿っていく行程である。


計画~導入


1日目は東京から東海道本線を西へ進み大阪へ向かう。途中下車は京都のみ。
2日目は山陽本線に入り、姫路・倉敷・福山に立ち寄った後、広島で一泊。
3日目はJR西日本の連絡船に乗って宮島へ。
その後は高松に向かい、寝台特急サンライズに乗って帰路に着く予定だ。

早朝6時に家を出て、まずは旅の出発点となる東京駅に向かった。


東海道本線 [7時24分発伊東行き]


気分的な問題だが旅の初列車は特別な列車にしたい。
それで思いついたのが、東京を7時24分に発つ普通列車伊東行きであった(2013年3月に消滅)。
通称”521M”。「普通」ではあるが特急車両185系が使用される。一日一本のみの貴重な列車だ。

非常に特別な位置づけの列車で、ホームには「7時24分発伊東行き」の注意書きもある。
特急車でドアが少ない上に通勤真っ只中を行くので混雑が激しく、地元では不評なんだとか。


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列車は混雑していたが東京を離れるうち座席が空く。
熱海近くで海沿いを走り左手に絶景が広がる。
上品な女性車掌に心地良いクロスシート。とても普通列車とは思えない体裁だ。

東京から約2時間で熱海に到着。ここからJR東海区間へ入る。


東海道本線 [静岡~名古屋地区]


熱海から豊橋までの3時間強、鈍行旅行者にとっては最も辛い区間だ。
短編成の各駅停車のみなので混雑し常に立ち客が出る。
座席も全てロングシートなので弁当を食べるわけにもいかない。
さっきの「7時24分発伊東行き」と比べると天と地の差である。

豊橋から名古屋地区に入るが、ここからは快速列車が充実している。
車両も転換クロスシートでとても快適だ。


東海道本線 [琵琶湖線区]


米原でJR西日本管轄になり雰囲気がガラッと変わる。
最高速130kmの新快速に乗車。
ずっと乗り通してきたので休憩も兼ね京都で一旦下車した。


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コーヒーが好きなので老舗喫茶イノダコーヒー本店へ。
京都駅から地下鉄鳥丸線に乗って数駅のところにあった。
コーヒーに加え、勢い乗って1700円のビーフカツサンドを注文。
値段はびっくりするほど高いが、とろけるように美味しかった。


東海道本線 [京都線区]


日暮れを突き進む新快速。京都から約30分で大阪へ到着する。
今日は大阪で一泊するが、せっかくだし地下鉄に乗って道頓堀へ向かった。



道頓堀は地下鉄御堂筋線のなんば駅からすぐのところにある。


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初めて来た道頓堀。グリコのネオン看板を訪れ、近くの店で大坂うどんを食べた。
しかし関西人は喋る喋る。言葉のまくし立て方が東京人と違うのだ。
周りは生粋の関西弁で話してるので、少し寂しくもなる。


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その後は宿で一泊し、起床後再び道頓堀を小一時間ほどブラブラした。
道頓堀というとこの景色だ。


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道頓堀の最寄駅なんばから、地下鉄御堂筋線に乗って大阪駅へ向かう。
欧米の地下鉄を髣髴とさせるアーチ天井にびっくり。
日本にもこんな構造の地下駅があったのか。


東海道/山陽本線 [神戸線区]

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大阪から東海道本線に乗って西へ進んで行く。
新快速の姫路行きに乗車。神戸からやっと山陽本線に入る。
姫路では約50分の滞在時間があるので、時間を目一杯使って姫路城を見学することに。


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駅から徒歩10分で行ける姫路城は残念ながら改装工事中だった。
敷地内は予想以上に広く、城の中は迷路のように入り組んでいるという。

次の列車の時間が来たので急いで駅へ戻り、普通列車を乗り継いで今度は倉敷へ向かった。


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