飛竜の滝へ

「箱根フリーパスの旅 4/4 (畑宿~飛竜の滝~強羅~箱根湯本)」

[2013年6月3日]


行き当たりばったりの箱根フリーパスの旅も、終盤まであと少し。
登山鉄道、ロープウェイ、海賊船とゴールデンルートを順々に辿り、元箱根からは旧街道を歩いてきた。



旧街道の中間地点である畑宿から、今度は山中にある飛竜の滝を目指して林道に入った。


登山道 [畑宿~飛竜の滝]

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急勾配の舗装路を登りきり、途中から登山道になる。
さっきの旧街道とは打って変わり、人気は全くもってない。
全然人が通ってないのか、道中クモの巣に何度もひっかかった。


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しばらく進むと、片側に剥き出しの岩肌が見えてきた。
柱状節理という、地表に出た溶岩が急速に冷却されてできたものらしい。
崖の先で木が切り倒されているのがかなり痛々しい。


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道は沢のすぐ右側に沿って進んでいく。


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思っていた以上に本格的な山道だ。
路上にゴロゴロ転がっている岩と、道を半ば阻んでいる木々に苦戦する。


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渓流の流れる音とともに、遠くから少しずつ滝の音が聞こえてきた。


飛竜の滝

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やがて、山道を30分くらい登ったところで飛竜の滝へ到着した。
滝は二段になっていて、竜が飛翔していくような姿であることが名前の由来となっている。
観光化されてない山奥なので、とても風情がある。


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少し進んだところにある展望台から滝を見上げると、なかなか迫力がある。
自分の他には誰もいなかったので、しばらく滝を呆然と眺めていた。


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水量の多いときと少ないときがあるらしいが、この日は割りと水量があった。


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存分に滝を眺めた後、再び滝から続く道を進む。
さっきの荒れた山道とは違い、しっかりと整備されたハイキングコースになっている。

丸太の階段を延々と登っていくと、山合いの反対側にある国道1号に到達した。


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近くのバス停で路線バスに乗車し、再び箱根登山鉄道の駅へ向かう。


箱根登山鉄道 強羅~箱根湯本

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駅に着いて最初にやってきた列車は、モハ1形の104-106編成だ。
もう寄るところは寄ったし、あとは帰るだけなのですぐこれに乗ろうと思ったが、沿線の女子高生で車内が満員状態になってしまったので控えた。


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それからすぐ後にきた1000形に乗り、箱根湯本へ向かう。
車内は空いていて車掌さんによる観光案内もなく、淡々と山を降りていく。


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途中のスイッチバックで、対向列車とすれ違う。


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日も暮れかける中、列車は箱根湯本へ到着。
あとは小田急線に乗って新宿まで戻れば、今回の箱根フリーパスの旅は終了だ。


小田急ロマンスカー [箱根湯本~新宿]

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箱根湯本からはロマンスカーに乗って、あっという間に帰路へ。
デビュー当時、賛否両論を呼んだEXE(30000形)に乗車する。
観光客には不評な車両だが、主に夕方以降の通勤時間帯で縁の下の力持ちとして活躍している。
座席が他のロマンスカーと比べて、格段に座り心地がいいのだという。


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外装だけでなく、車内の内装もシックにまとめられている。
結構疲れたので、座席に座るとすぐに眠ってしまった。

今回の旅は吊り掛け電車と旧街道の石畳が主な目当てだったが、残念ながら吊り掛け電車には遭遇できなかった。
箱根フリーパスは2~3日有効の切符なので日帰りはどうかと思ったが、乗るべきものは乗ったし十分に元がとれた。
自分みたいな乗り物好きにとって、こういった乗り放題の格安切符は非常にありがたい存在だと思う。

(完結)

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