「日本アルプス周遊旅行 1日目 (新宿~穂高~燕岳)」
[2013/8/7~8]
ここ最近は天気も曇りがちであまり遠出する気にはならなかったが、8月7日辺りから天気が回復するということで、さっそく時刻表と睨み合って鈍行列車の旅を計画。
今回は日本アルプスの沿線を辿っていく。
鉄道旅行だけでなく北アルプスの登山も兼ねたもので、合わせて2泊3日の行程とした。
計画~導入
1日目:新宿からムーンライト信州で北アルプスへ向かい、燕岳を登頂し山小屋で一泊。
2日目:山を下り、大糸線→篠ノ井線→中央本線→飯田線と辿りアルプスに沿って南下。
3日目:静岡で大井川鉄道に立ち寄り、東海道本線を乗り継いで帰路へ。
22時辺りに家を出て、まずは新宿へ向かった。
ムーンライト信州 [新宿~穂高]
新宿駅の慌しい喧騒の中で、6両編成の183・9系がくたびれた表情で佇んでいる。
かつて碓氷峠を越えた旧あさま色だ。
臨時夜行列車「ムーンライト信州」は利用者のほとんどが登山客で、早朝には北アルプスの各拠点へ到着する。
帰りは「あずさ」を利用する人がほとんどなので、需要のない上り列車は滅多に運行されない。
夜中0時になりかけても、新宿駅構内は利用客でごった返している。
23時54分、夜行列車ムーンライト信州は定刻通り発車した。
僕が今回取った席は一番前の列の通路側の席だ。
席の真ん前にドアがあって、ひっきりなしに乗客や車掌が行き交うのでとてもじゃないが眠れない。
八王子から先はカーブの多い山間を走っていくので、車両は軋みをあげながらガタガタと揺れる。
松本に到着し大糸線内に入ると、少しずつ外が明るくなってきた。
これから登りにいく北アルプスの姿が窓の向こうに見える。
穂高駅
やがて4時52分に、燕岳の拠点となる穂高に到着した。
思った以上に降りる人が少なく、取り残された気分のまま列車はあっさりと走り去ってしまった。
穂高駅の駅舎は社殿を模した味わい深いつくりだ。
ここ穂高からバスに乗って、燕岳の登山口へ向かう。
バスの発車時刻はムーンライト信州に合わせてあるので、効率よく移動することができる。
やがて1時間ほどでバスは登山口に着く。
準備運動をしっかり行ってから意気揚々と山へ挑んだ。
燕岳登山
燕岳は北アルプスの入門といわれる山で、登山客は多く初心者でも容易に登ることができる。
やがて、登山口から約4時間で無事燕岳を登頂。
遥か向こうに、日本アルプスの象徴である槍ヶ岳の穂先が見える。
初めて見る北アルプスの雄大な姿に、日が暮れるまで見入っていた。
その後は山小屋に泊まり、翌日早朝に下山し穂高駅へと戻った。
2日目は日本アルプス沿いの路線を南下していく。そして、その所要時間のほとんどは飯田線で占められる。
飯田線は鈍行で全線乗りとおすと、約6~7時間もかかるのだ。
とりあえず、駅前でそばを食べながら大糸線の普通列車を待つことにした。