[2013/5/30]
今更ながら、2007年に新オープンした大宮の鉄道博物館へ初めて行ってきました。
オープン当時はメディアが取り上げたこともあり凄まじい混雑ぶりだったらしいですが、今はそうでもないとか。
ただこの日は幼稚園の子供達が見学に来ていたので、館内はとても賑やかでした。
鉄道博物館
メインの車両展示エリアでは、あらゆる時代に活躍した車両がところせましと並んでいます。
子供の頃、秋葉原の交通博物館にはよく遊びに行きました。
なのでここに展示されている車両は過去に見たはずですが、幼い頃のことなので全く記憶にないのが残念です。
今の味気ない電車と比べて、往年の名車はデザインやロゴに何かしらのユーモアがあり、
人間臭さというかある種のファジーさを感じます。
そんな全36両の展示車両の中から、個人的に気に入った車両をピックアップしてみましょう。
個人的に展示車両の中で一番印象に残ったのは、特急型電車の481系と181系。
通常型の485系や183系は今もよく見かけますが、
ボンネット型は数年前に最後の一編成が引退してしまったらしいですね。
国鉄「JNR」のロゴが、平成生まれの自分にはとても新鮮に見えました。
481系の隣にあった急行電車455系。
最近まで常磐線北部で活躍していたみたいですが、これも既に全車引退しています。
高校時代に通学で毎日のように乗っていた常磐線の415系も、昔はこのような小豆色だったのだとか。
旧交通博物館の入口前に展示されていた「夢の超特急」、新幹線0系の先頭部。
僕は新幹線の乗車経験が少ないのであまり親しみがないのですが、この愛嬌たっぷりの顔にすぐ親近感がわきました。
デンッ!と前面に据えられた団子鼻がかわいい。
「超特急」が正式な種別だったなんて、知らなかった!(てっきり愛称だけかと思ってた)
ということは、「超特急ひかり」。素晴らしいネーミングだと思います。
旧型国電のクモハ40形。半流線形の前面デザインが美しいです。
クモハ40形の車内。戦前の標準的な通勤電車だったらしく、座席はロングシートでドアは片側3つとなっています。
そもそも、戦前で既にこういう電車が走ってたことに驚きます。
正に通勤形電車の元祖中の元祖ということでしょうか。
戦後から活躍した旅客用電気機関車、EF58。
流線形のデザインが素晴らしく、見た瞬間に一目惚れ。
こうして実物を見るのは初めてですが、ファンが多いのもすごく頷けますね。
北海道で初めて使用された機関車「弁慶号」こと、7100形蒸気機関車。
アメリカから輸入されたものらしく、昔の西部劇にそのまま出てきそうです。
まさに開拓時代のアメリカという感じ。
機関車に人名がつけられているのも、当時の欧米の慣習に従ったからだというのも興味深いです。
機関車たちに囲まれてひっそりと佇んでいた、「国鉄最古の電車」ハニフ1形。
幼稚園の子供達は全く目もくれませんでしたが、こういったものが今も残されていることに感動。
車体は老朽化が酷く、少し動かしただけでも崩れてしまいそう。
製造から100年以上経っていて、今となっては見れること自体が奇跡のようです。
屋外で食事スペースとして使われている、183系と189系。
今も臨時・団体列車で活躍していて、都内でもよく遭遇します。
約一ヶ月前にヘッドマークが変更されたらしく、「とき」と「あさま」から、「わかしお」と「ビーチインBOSOわかしお」に変わっていました。