[2015/9/19]
流鉄が来年3月に開業100周年を迎えるようです。
流鉄の歴史は古く、当初はみりんを運ぶための鉄道として開業した町民鉄道でした。
現在ベッドタウン化が進んできた流山~松戸近辺は典型的な住宅街ですが、
流鉄は地元輸送一徹で、初乗り運賃120円(←JRよりも安い)を保持しつつ走り続けています。
流鉄100周年コラボプロジェクト
そんな地元密着の流鉄が、今年9月になって開業100周年プロジェクトを発足することになったようです。
流鉄だからもっと素朴な企画になるのかと思いきや、100周年だけに今回は結構頑張るらしい。
流鉄100周年コラボの対象となったのは、アニメ「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」。
巷では「ろこどる」と呼ばれてるアニメとコラボすることになった模様。
こんなアニオタ層を取り込むコラボやるの、流鉄にとっては初の試みなのではないでしょうか。
“流鉄100周年×ろこどる”のコラボプロジェクトは、今年2015年の9月19日から来年の3月下旬まで実施されます。
期間中は専用のヘッドマーク掲出の他、アニメの担当声優さんによる専用の自動アナウンスが流れ、さらに各駅で専用の100周年記念フリー乗車券が発売されます。
9月23日に限ってはお祭り的な趣旨で、流山市文化会館で記念イベントや物販も実施されるようです。
なかなか豪華な体裁っぽいので、流鉄が気になる方は是非行ってみては如何でしょうか??
流山駅
コラボ初日となる今日、私はチャリをシャコシャコ漕いで流鉄の元へ向かいました。
裏道を辿り、お馴染みの流山駅へ。この駅は関東の駅百選の一つです。
周りは住宅街ですがここだけ昭和ノスタルジーな雰囲気が漂っていて、昔から好きでした。
大正時代から使われている駅舎が相変わらずいい味出してる。
駅名プレート横に付いてる大きなベルも健在です。
列車発車時にはあのベルが鳴り響き、駅員さんが乗り残しがないか確認してから列車が出発します。
昭和ノスタルジーな駅舎に入ってみると、早速ありました。100周年コラボの記念プレート。
左側が宇佐美奈々子で、右側が小日向縁というそうです。
中央のゆるキャラっぽいのが魚心くんというらしい。
駅構内はこじんまりとしてますが、100周年に伴った広告等が既に掲出されてました。
そもそも最近まで公式HPすら存在しなかった流鉄が、こういうアニメのコラボやること自体が予想外です。
調べてみると、架空の設定とはいえアニメの舞台がどう見ても流山市で、作中で「流川市」「流川線」って名乗っちゃってるんですよねw
そりゃあコラボに至ったのも必然というべきでしょうか。
千葉北西ってサブカル/アニメ文化がほぼ皆無なので、こういうコラボ企画が立つのは素直に嬉しいですね。
こちらは地元の子供達によるものと思われる流鉄応援画のオンパレード。
100周年コラボ掲出物の方が目立つけど、この素朴さが元来の流鉄って感じ。あったけえなぁ~。
ななこ号&ゆかり号
見慣れたホームでしばらく列車を待ってると、やってきました。「ななこ号」です。
今回のコラボ専用ヘッドマークが掲出されるのは、ななこ号と対向に停まってる「ゆかり号」のみ。
他の列車は、何時もと同じプレートをつけての運行となるようです。
ちなみに流鉄の運用はランダムのため、何日何処で専用ヘッドマークの列車が走るかは特定できません。
なのでその日に行ってみないとわからないですが、イベントをやる9月23日に限っては、ななこ号とゆかり号の両列車が同時に運行されることが決まってます。
コラボ初日となる今日、私の他にも”同業者”がいらっしゃいました。(昼間はもっといたんだと思う)
“アニオタ”なのか”鉄”なのか判別できませんが、皆敬虔なのかフリー乗車券も迷わず購入。
見た感じ、駅構内にいた同業者全員が買ってました。オタクの購買力って凄げぇ。
100周年フリー乗車券は3種類あって、流山駅/馬橋駅/流山~馬橋間の途中駅にてそれぞれ違う券が販売されます。
全部コンプしたいところですが、取り敢えず流山駅の記念フリー乗車券を買って列車に乗車。
さらに、終点到着後に馬橋駅の記念フリー乗車券も購入しました。
「流鉄流山線ななこ号 走行音 (流山~馬橋)」
せっかくなので、自前の高音質レコーダーで走行音も録ってみました。
割かし良好な状態で録れたので、奈々子さんの声に興味ある方は上の動画で存分にご堪能あれ!
奈々子さん(CV伊藤美来)の専用アナウンスなんですが、地元民としては違和感ありありで、
導入したばかりということもあってかソワソワしてる乗客がチラホラいました。
普段のアナウンスがいきなりこんな萌え声になったら、そりゃソワソワするわ。
流鉄の起点は常磐線と接続する馬橋です。
快速や特急がひっきりなしに走る複線脇に、流鉄の乗り場はこじんまりとあります。
東京から40分足らずで来れるところなのに、ここまでローカルな雰囲気を醸し出す鉄道も珍しいのでは??
開業100周年ということで記事を起こしましたが、皆さんもノスタルジックな流鉄に訪れてみては如何でしょうか。