「秩父/三峰口散策 1/3 (池袋~秩父~三峰口)」
[2013/11/8]
例年、各地で紅葉真っ盛りのこの時期。天気も快晴ということで、せっかくだし鉄分補給したいと思う。
ということで、今回は秩父へ向かう。
秩父へ行くのは初めてだが、まず一番の目当ては秩父鉄道のSLに乗ることだ。
あと、三峯神社を訪れてみたかった。
標高1000mを越える山奥に鎮座している荘厳な神社で、近年は関東一のパワースポットとして人気を集めている所だ。
計画~導入
千葉から鉄道で秩父へ行くには色々なルートが考えられるが、今回は池袋から西武線を乗り継いでいくことにした。
西武秩父からは秩父鉄道のSLに乗って終点の三峰口へ行き、そこからさらに路線バスに乗って三峰神社に向かう。
切符は、西武線各駅で発売されている「秩父フリーきっぷ」を使用する。
西部線の往復運賃を含め、秩父鉄道の三峰口~野上間が2日間乗り放題となる切符だ。
池袋からだと価格は2260円。普通運賃を全区間足したよりも遥かに安くなる。
西武鉄道 [池袋~西武秩父]
自宅から電車を乗り継いで、まず西部池袋線の起点となる池袋に到着。
ここからフリー切符を使って、西部秩父線の終点である西武秩父へ向かう。
程なくして、飯能行きの急行電車が出発。
朝ラッシュのピークはもう過ぎたが、列車は行き詰まりで立ち往生を繰り返す。
それから、定刻より10分ぐらい遅れて飯能に到着する。
飯能からは西武秩父行きの列車に乗車。
途中の吾野から西武秩父線に入り、険しい山の中を進んでいく。
途中には約5kmの長大トンネルもある。やがて峠を突き抜けると、そこは秩父盆地になる。
のどかな風景が広がる中、列車は終点の西武秩父に到着した。
今日は、文句なしの快晴。昨日の濃霧に覆われた天候が嘘のようだ。
僕は西武秩父駅から歩いて、すぐそばにある秩父鉄道の駅へ向かった。
SLパレオエクスプレス [秩父~三峰口]
秩父鉄道の秩父駅に着いてから数分後、駅ホームにSLパレオエクスプレスが入線してきた。
かつて東北地方で活躍したC58の363号機。
日によって仕様は異なるらしいが、今日は型番なしのナンバープレートと期間限定の切り取り式デフレクターをつけての登場だ。
普通の除煙板とは違い、切り取り式デフレクター(後藤デフ)は特別な存在感を放っている。
精悍な顔つきも、今日の絵に描いたような青空に冴え渡って見える。
半年前はデフに国鉄JNRのロゴをつけていたが、今回は後藤工場のロゴがつけられている。
客車は、JRから購入した12系が4両連結されている。
4両のうち3両が自由席で、残る1両は指定席車両になっている。
座席は何の変哲もないボックスシートだ。でもやっぱり、これが一番落ち着く。
モケットや化粧板は新たに張り替えられているが、基本的に内装は国鉄時代と全く変わらない。
記念撮影の時間が終わると、駅員さんが発車の合図をかける。
まもなく汽笛を鳴らし、パレオエクスプレスはゆっくりと発車した。
途中の影森駅で元都営三田線の6000形とすれ違う。
秩父盆地を抜け、列車は深い山間へと入っていく。
終点近く(白久~三峰口間)で、撮り鉄の間では有名なカーブに差しかかる。
やがて奥秩父の山々が目前に迫ってくると、列車は終点の三峰口に到着した。
秩父からだと約30分で着いてしまうが、起点の熊谷から乗れば総じて2時間半の長旅が楽しめる。
それにしても、こんな良い天気の日に遠出したのは久しぶりだ。
もう、何処から何を撮っても映える。
駅に到着すると機関車は早々に切り離され、奥の留置線に向かっていった。
三峯神社行きの路線バスが来るのは約2時間後である。バスは平日3本・休日5本と本数が少ない。
とりあえず、バスが来るまで駅周りをのんびり観察しようと思う。