D51の「真の初号機」

[2013/5/23]


自宅から自転車で5分くらいのところに、「流山市総合運動公園」という市内で最も大きな公園があるのですが、そこに全国でもお馴染みの蒸気機関車D51が静態保存されています。


D51 14号機

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D51の静態保存自体は物珍しくありませんが、ここのD51の14号機は希少な初期形の「ナメクジ」。
さらに後に色々調べていると、何とこの14号機がD51の中で一番最初に造られた機体だとわかりました。
SLに興味を持ったのはごく最近のことですが、まさか自宅近くにそんな希少価値のあるものがあったとは驚きです。


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1935年から製造開始されたD51は、同年川崎車輌に1~13号機、汽車製造に14~23号機が発注されました。
しかし翌年になって最初に完成した機体は汽車製造の14号機であり、川崎車輌の1号機はそれから約1ヶ月遅れて完成となったようです。

なので、実質的には14号機がこの世で初めて誕生したD51ということになります。


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車体上部が半流線型のドームで覆われています。
D51の製造総数1,115両のうち初期形の95両のみがこのナメクジ形で、関東ではここ流山運動公園とつくばのさくら交通公園でしか見られないそうです。
数年前から機体内に存在するアスベストの問題で、周りにがっしりと柵が張られています。


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D51の隣には、流鉄の前身である旧流山電鉄の車両(キハ31形)がありました。
戦前に活躍した2軸のガソリンカーで、これまた珍しいものらしいです。


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