鉄道最高地点にて

「長野途中下車旅 1日目 (清里~飯盛山~野辺山)」

[2014/9/8]


今日は、早朝から中央本線・小海線に乗って清里までやってきた。
小海線の清里~野辺山間にはJRの鉄道最高地点がある。
鉄道最高地点に向かうため清里~野辺山間は歩き通すことになるがその地へ行く前に、私は近くの山を登ってから徒歩で向かう行程を考えてみた。


登山の行程 [清里~野辺山]


清里駅から東に少し進んだところに飯盛山という標高1643mの山がある。
この山を上り、山頂から別ルートで山を下ると野辺山側の出口に着く。
続いて野辺山側の麓から道を北西に進むと線路にぶち当たるが、そこがちょうど鉄道最高地点だ。
鉄道最高地点からは小海線沿いを延々と歩いて野辺山駅へ向かう。

与えられた時間は4時間弱、総距離は約11kmだ。
駅構内にある案内パンフレットをもらい、いざ出発!


飯盛山

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清里駅から舗装路を行くことしばらくして、飯盛山の登山道へ入る。
道はしっかりと整備されており歩きやすい。平日だからか人気はまるでない。
道は木々にかこまれ展望は今のところないが、頂上付近になると一気に開けるらしい。


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登山道を上り続けること一時間半で、展望が開けて頂上が見えた。
ぜえぜえ息をきらしながら最後の急登を上る。
しかし、ガスが………


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ガス一色だーーーー!何も見えない……せっかく頂上まで来たのに、残念だ。
本来なら360度の大パロラマが見れたはずだが今はガスってて何も見えませーん。
しょうがないのでさっさと昼食をとることに。


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先ほど買った小淵沢の駅弁「高原野菜とカツの弁当」を食す。値段は950円。
昭和45年から発売している人気駅弁で、日本で初めて生野菜が入った駅弁として有名らしい。


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専用の調味料(醤油・塩・マスタード・ドレッシング)が付属されており、高原野菜を色々な味で楽しめる。
カツは豚ではなくチキンでヘルシー。ご飯の量もたっぷりとあり、食べ終わるとお腹いっぱいになった。
文句なしの満腹感と充実感!さすが長年ロングセラーの駅弁だけあるな!


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駅弁を食べ終わった後、早々に下山開始。
ピストンではなく、今度は野辺山方面の道を下っていく。
道は雨水でぬかるんでおり、ちょっと冷やっとする箇所もあった。

ハイキング感覚で登れる山なので難解な箇所はほぼない。下るうちにガスが引いて周りの景色が見えてきた。
やがて山頂から約一時間で、野辺山側の登山口に到着する。


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ここは日本列島の分水嶺らしい。近くに日本の分水嶺であることを示す看板があった。
野辺山側登山口からは再び道路を歩き、北西にあるJRの鉄道最高地点に向かう。
道はゴルフクラブの敷地脇に沿って続いている。


鉄道最高地点

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飯盛山登山口から、高原の爽やかな空気を浴びながら歩くこと20分………
道が突き当たりに達すると、そこは清里~野辺山間の鉄道最高地点であった。
鉄道最高地点のポイントはちょうど踏切になっており、周囲にはお食事処や神社もあるようだ。


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ここはJR路線で一番高い場所になり、立派な石碑が設けられている。
脇にはとってつけたように「幸せの鐘」があった。


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“鉄”なら石碑よりもこちらの方が気になるだろう。
線路の勾配を示す勾配標だ。腕木が上向きなら上り勾配、下向きなら下り勾配を示す
ここの勾配標はどちらの腕木も下向きになっており、正真正銘最高地点であることを示しているのだ。


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標柱の隣には「鉄道神社」なるものがあった。
御神体は何と、小海線で使われていたレールと車輪!
鉄のための神社といっても過言ではないが、縁起の良い場所だけに参拝者は多いらしい。


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時間が迫ってきたので、キリのいいところで野辺山駅へ出発。
鉄道最高地点からは、小海線に沿って舗装路を歩いていく。


野辺山駅

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延々と歩き続け、今度は日本最高地点の駅である野辺山に到達した。
駅前にはJR最高地点駅であることを示す標柱が提出されている。
駅舎は当時の石造りをイメージした独特のつくりだ。


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この駅の標高は1345m。下手な低山よりも全然高い。
ロープウェイなどを除き、日本の普通鉄道の駅としては一番高いところにある。
二番目に高い駅から鉄道最高地点を通って日本一高い駅まで来たと思うと、何か感慨深い。

11kmの道のりは想像以上に長かったが……わざわざ清里から歩いてきた甲斐があったってもんだ!


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駅前向かい側の公園にはSLが静態保存されていた。清里と同じくC56だ。
この駅の近くにはSLランドという施設があって、休日には本物のSLが走ってるそうだ。
ちょっと行ってみたかったけど、もう時間がない……また今度来たときにしよう。


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野辺山からは再び小海線に乗り、途中でしなの鉄道に乗り換え長野へ向かうことになる。
さらに長野で夜景列車「ナイトビュー姨捨」に乗車し、姨捨の夜景を堪能する予定だ。

閑散とした駅ホームで、私は10分後に来る小諸行き列車を待った。


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